御遺体を管理する専門家の重要性

医療の手を離れてからご葬儀が終わるまで・・・

病院(施設)で行われる死後のご処置として詰め物や手当、死化粧などを行っていただけます。ご自宅で亡くなられた方であっても同様のご処置を行っていただけます。
しかし、それらのご処置だけでは死後に時間の経過とともに起こる、腐敗や乾燥などの様々な変化に対応し、抑制することは出来ません。つまり、医療の手を離れてから、ご葬儀が終わるまでの間、故人様におこる死後の変化に対応する専門のご処置が必要になります。

ご遺体に時間と共に現れる現象(死後の変化)

ご葬儀が終わるまで、ご遺体は時間の経過とともに変化していきます。
顔から血の気が引き、体温が降下しはじめ、死斑や硬直が発現し、皮膚の乾燥があきらかになります。これらは早期(死亡直後~約24時間)に出現する現象で、死亡直後から始まり、時間の経過とともにさらに進んでいきます。

そして晩期(末期、約48時間~72時間)を経過すると、腐敗による臭気(腐敗臭)、変色(腐敗性変色)、腐敗ガスによる膨張等が起こります。

その他にも鼻や口からの血液・体液の流出などが起こる場合があります。
それらの変化はご遺体の状態(体格や栄養状態等)や、生前の疾病の有無、ご遺体が安置されている環境(湿度・温度等)などによって個人差があり、進み方も異なります。

遺体管理の重要性(故人様を感染源としないために)

死後のご遺体の変化の一つに腐敗があります。
腐敗は酵素や細菌などによって起こり、残念ながら元に戻すことは出来ません。
そのためご遺体の状態に適した早期の冷却による状態管理はとても重要になります。
様々なご事情で日延べを余儀なくされる場合であっても有効です。
また、すべてのご遺体は生前の疾病の有無にかかわらず保有する病原体は未同定であり、目視できる血液・体液・排泄物に接触することは危険です。
ご遺体の適切な衛生処置と冷却による状態管理は、接触感染等の事故からご遺体に関わる全ての人をお守りすることにつながります。

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