医療の分野では、感染症や病原体について専門的な知識と予防対策を一人一人が身につけ、現場において活用されており、常に最新の情報も更新されてる環境にあります。
しかし、葬儀の分野では、感染に関する正しい知識や対策などの情報は入ってこないのが現状で、いまだに素手で接することを美徳とする風潮も根強く残っております。
実際に、遺体の状態の確認及び処置を事前に行う業務自体がなく、葬祭業に対し遺体の取り扱いや感染対策も定められていないのが現状で、搬送の際にグローブの着用を医師から指導されたにも関わらず、着用を拒否した事例もあります。つまり、医療の分野に比べて感染事故に関する意識が非常に低く、無防備といえます。
「病院でしてくれているハズ」「葬儀社でするだろう」と医療機関と葬儀社の間にズレや誤解もあり、引き継ぎなどの連携が不十分であることも原因の一つと考えられます。
当社は、遺体に関わる全ての人の安全性と公衆衛生の向上を目的とし、美粧衛生師・遺体感染管理士によるサポート業務に加え、講習・研修会を通して情報を発信すると共に、各分野との連携、被災地での支援活動を目指し、業務に従事してまいります。